お水取り 1
2009年02月15日

片岡梅林を散歩しての帰りに、
奈良国立博物館で開催中の「お水取り」展を見ました。
展示はほぼ毎年同じものが展示されるのですが、
今年は江戸時代に二月堂が罹災した後、
再建されたときに使われた大きな設計図が出ていました。
畳2枚ほどもある大きな図でした。
堂司(どうつかさ)のお持ちになる鈴(銅三鈷鐃)には
歴代堂司を勤められた方のお名前が残されていて、
そこには、今年大導師を勤められる錬行衆の
おじい様のお名前がありました。
連綿と続く行の重みを感じます。
やはり今年も会場内に修二会のお声明が流れ、
気分がすっかりお水取りモードになりわくわくデス。
昨日2月12日は
今年始めて錬行衆におなりなるお坊さん(処世界)が
練習されたお声明を主だった方の前で披露される日でした。
お水取りの錬行衆になられるのは
東大寺のお坊さんばかりではなく、
東大寺の末寺のお坊さんも籠もられます。
今年新しく籠もられる方もそうで、
新薬師寺の縁者の方です。
処世界さんはこの15日から、
他の錬行衆よりは一足早く世俗から離れられ
神聖な場所で暮らされます。
さあいよいよ、奈良はお水取りモードです。
高松塚古墳壁画修理作業の公開
2008年10月03日
←拡大できます明日香村で修復作業が行われている、
高松塚古墳の壁画の修理作業の公開が行われるそうです。
11月2日(日)~11月9日(日)8日間
奈良県高市郡明日香村平田540の
国宝高松塚古墳壁画仮設修理施設にて
9月19日~9月30日の間に応募ハガキを送って
抽選に当たった人のみ見学できるそうです。
詳しくは各サムネールをクリックしてチェックして下さい。
←拡大できます
←拡大できます興福寺の探検 -その6
2008年09月21日

興福寺にゆかりのある古武術の一つに、
興福寺の僧、宝蔵院 覚禅房胤栄(かくぜんぼう いんえい)
が創始したと伝えられている
宝蔵院流槍術(ほうぞういんりゅう そうじゅつ)があります。
毎秋に東金堂で、奉納演武会があり、
今年は
9月27日(土)13:00~
興福寺東金堂壇上
で行われます。

宝蔵院は興福寺の子院のひとつで、
明治初年の廃仏毀釈の際とりこわされてしまいましたが、
今の奈良国立博物館の辺りにあったとされています。
旧館西側には、槍術発祥地の石碑
「宝蔵院流槍術顕彰碑」が建立されています。
また、宝蔵院の井戸枠と伝えらる六角形の石組も残されています。
覚禅房胤栄(かくぜんぼう いんえい)
興福寺子院の宝蔵院の院主。
十文字鎌を使用した宝蔵院流槍術を始めた人物。
小説では武蔵の決闘の相手に胤舜が登場する。
興福寺の探検-その1
2008年09月13日

- 南円堂の宝珠 -
今年9月1日より平成22年5月31日まで行われる
「西国三十三所結縁御開帳」
日頃は拝ませていただけない秘仏に
お会いできるのです。
仏像ファンとしては、うれしいかぎりです。
これを期に、三十三所をまわらせていただこうと、
まずは
興福寺の南円堂さんからスタート
と、決め込みました。


-南円堂さんの御朱印と、御朱印所-
よくご存知のように、南円堂のご本尊は
運慶のお父さんの康慶(こうけい)の作による
「不空羂索観音坐像」です。
慶派ならではの精緻で、端整なお顔立ちの
以外に大きな仏様です。
この「不空羂索観音坐像」の梵字を
西国三十三所結縁御開帳の間は特別に
朱印すると頂戴できるようです。

☆・☆・☆・興福寺の秋の特別拝観の情報☆・☆・☆・
国宝特別拝観として
五重塔初層と南円堂特別拝観が出来ます。
・10月18日(土)~11月24日(祝・月)
・午前9時~午後5時
・拝観料大人1000円 中高生700円 小学生300円
です。
天理参考館-幕末明治の銅版画展-
2008年08月26日

天理にある天理大学の付属資料館の「天理参考館」では、
幕末から明治にかけて盛んに作られた
銅版画の企画展が開催されています。
ここは、天理教の収集した
膨大な考古、民俗資料を研究展示しているところです。

日本では、天明の頃、司馬江漢(しばこうかん)が始めたとされる
腐食銅版画ですが、
文化文政期以後、京都でも盛隆を迎え、
銅版画による風景画が、盛んに作成されるようになるそうです。
今回は約100点ほどの資料が展示されています。

図録掲載作品の一部分を拡大してみました。
左:古地図 右:春日大社です。
奈良の名所を摺ったものもあります。
葉書大の大きさでも、
精緻な線と技法を使って作品を作成することが出来るで、
木版画とは違う需要がありました。
旅の土産や、また名所案内地図として、
銅版画は、歓迎されたようです。
ちょうどモノトーンの絵ハガキだと考えて下さい。
私は
「昔はこんなんやったんや~!」
と、楽しめるので
昔の地図や刷り物を見るのが好きです。

-9月15日まで開催です。-
奈良博の蓮
2008年08月04日

『西国三十三所-観音霊場の祈りと美-』展が開催されている
奈良国立博物館の新館前の池の蓮が
見事な花を咲かせています。
唐招提寺から借りられている蓮だそうで、
白色、ピンク 白の縁取りがピンク、などたくさんの種類が
大きな花をつけています。
唐招提寺に、古くからある「唐招提寺蓮」や
またの名を「法華寺蓮」ともいう「金輪蓮(こんりんれん)」
日本の花蓮の中で、最も濃い紅色の花をつける、
「蜀紅蓮(しょっこうれん)」
様々な蓮が楽しめます。

静岡県立美術館では今
「国宝 鑑真和上展」が開催されているそうです。
静岡のお友達に
「美術館の前で唐招提寺の蓮が見事に咲いていますよ」
と教えていただきました。
少し奈良を誇らしく思いました。
五劫院の秘仏公開
2008年08月03日

奈良市北御門町にある、五劫院(ごこういん)の秘仏
-五劫思惟阿弥陀仏坐像(ごこうしゅいあみだぶつざぞう)-を
8月1日~8月12日まで拝ませていただけます。
若いときの鶴瓶の頭のような
アフロ頭でいらっしゃるインパクトのある仏様です

鎌倉時代焼き討ちにあった東大寺の再興をなした
俊乗上人(重源)が、
宋に渡られたおり請来されたと伝承される仏さまです。
劫とは「きわめて長い時間。古代インドにおける時間の単位のうち、最長のもの。」-大辞泉
これが5倍になるのですから、計り知れない長い時間のことでしょうか。
五劫思惟阿弥陀仏はひたすら衆生を救うために
五劫の間、修行を積まれているのを
この髪の毛が伸び放題になった様子で表しているのだそうです。
円やかなお顔立ちで、
不思議な落ち着きをいただける仏様です。
ここ五劫院には江戸時代に大仏殿の再建を果たされた
光慶上人のお墓があります。
アートスペース上三条さん
2008年07月19日

タウン誌などでお名前はよく目にしていた、
「アートスペース上三条」さんにはじめていきました。
近鉄奈良駅を降りて「やすらぎの道」南に下り、
中部公民館前のスクランブル交差点を越えると、
左手にかわいいピンクの看板が出ています。
目の前は「ゆり祭り」の率川神社です。
看板横の少し細い道を入っていくと、
モダンなギャラリーが 待っています。


展覧会の情報やお教室の情報がたくさんあり、
わくわくします。
2階がギャラリーで、落ち着いた、いい雰囲気でした。
1階は古民家を移築したような落ち着いた空間のカフェになっています。
こちらのレポートはまた後日・・・・
それぞれの平城宮跡
2008年07月15日

広い広い原っぱと、空とをスケッチする人がいた。
黙々と、歩く人、
顔をゆがめながら走る人
平城宮跡には、思い思いの人生がつまっています。
ここはこんな原っぱのまま、
このままがいいなぁ・・・・・・・
興福寺の瓦
2008年07月11日

興福寺では今平成の復興が進んでいます。
この瓦は、「ご寄進にご協力ください」と書かれていた、軒丸瓦です。
この瓦の文様は
興福寺が奈良時代に創建された時に
使用されたと推定されている蓮の華の文様です。
美しい模様だと思います。

よく目を凝らして歩くと、そこここに、
東大寺でも興福寺でも、昔の瓦に出会えます。
尼寺 ―興福院―
2008年06月29日

「尼寺」という響きに、淡い憧れを覚えるのは
私だけではないと思います。
興福院と書いて「こんぶいん」と読む
尼寺が奈良市内にあります。
寺伝によると天平の頃、和気清麻呂(わけのきよまろ)
が学問所として創建した
弘文院が前身とされるとありますが、
別の史料では
藤原百川(ふじわらのももかわ)
が創建した興福尼院が前身とされているそうです。

奈良高校の東側のなだらかな山の中腹に
寺堂が建てられています。
ご本尊は天平時代の作とされる
阿弥陀三尊で、尼寺にふさわしい
優しいまなざしの阿弥陀さまです。

小堀遠州が作庭した
と伝えられるお庭は裏山の緑がうまく取り入れられ、
心落ち着くよいお庭です。

ここには本当に
尼寺らしい静謐な空気が流れています。
☆注意☆
残念ながらこのお寺は、
事前に連絡を取って
拝観を申し込まないと拝観できません。
今、平城宮跡では・・
2008年06月26日

平城宮跡の第一次大極殿院正殿の復元が行われている
すぐ前で、この春から発掘調査が続けられています。


「平城第431次 第一次大極殿院南面築地回廊の調査」
だそうです。
東大寺大仏殿や薬師寺などを思っていただくと
分かりやすいと思いますが、
お堂の周りを囲んでいる立派な屋根のある囲いの部分が
回廊です。
そういう回廊が第一次大極殿の周りではどのようであったかを
知るための調査だそうです。
発表によると、
版築で造られた回廊基壇が、当初推定されていた位置から
検出され、回廊に葺かれていた瓦が多数出土したそうです。
瓦屋さん
2008年06月19日

奈良女子大学の西にある、
瓦屋さんのお宅の前に飾ってあった瓦です。
奈良や京都には
古くからのお寺や神社が多くありますが、
その修理をするには、
習得すべき技術や知識がたくさんあり、
寺社を葺ける瓦屋さんはそう多くはないそうです。
ここの瓦屋さんは、
そういった寺社の修復に携わっておいでのひとつです。
平城宮跡で
今、遷都1300年に向けて進められている、
「第一次大極殿正殿」の復元も、
この瓦屋さんをはじめ、
伝統技術をお持ちの瓦屋さんたちが
智恵と、技術を出し合って瓦を葺き上げていらっしいます。

お聞きした話では、
職人さんの技量ひとつで屋根の形が美しいカーブを描けたり
描けなかったりするそうです。
―昨年の大極殿工事の公開にて撮影―
